MacでSM孵化乱数ツールを動かす(12月4日追記)

もっと安定する方法があったので別の記事で紹介しています。

 

 

最近、ポケモンサンムーンでの孵化乱数調整の方法が確立されました。これには外部ツールが必要ですが、exeファイルはMacでは開けません。

そこでWineskin Wineryなるソフトを使ってMacで動かしてみよう、というのがこの記事の内容です。

Wineskinの色々な解説記事を切り貼りしたようなものなので、もっと丁寧に書いてある記事もあるはずです。それでも私は文字化けを直すところで少しつまずいたので、こんな記事でもまあ需要はあるかなあと思って書きます。

 

そんなわけで覚え書きを兼ねて日本語を表示させるところまでを紹介します。(動作環境はmacOS Sierra 10.12.2)

この記事に書いてあることが原因で何か問題が起こっても一切責任を負いません。全て自己責任で行ってください 。

 

準備

・Wineskin Winery (https://sourceforge.net/projects/wineskin/

・乱数調整用のツール(くあんさんが公開してくれているもの)

をダウンロードします。

 

WineエンジンとWrapperのダウンロード

ダウンロードしたWineskin Wineryを起動すると下のようなダイアログが現れます。

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 「+」ボタンをクリックすると新しいダイアログが表示されるので、WS9WineX.X.XXが選択されているのを確認して"Download and Install"をクリックします。

次に、再び上の画像のダイアログに戻り、"Update"をクリックします。

これでWineエンジンとWrapperのダウンロードが完了しました。

 

Wrapperの作成と起動

そのままの画面で"Create New Blank Wrapper"をクリックします。

新しいダイアログが表示され、アプリ名を聞かれるので"SMRNG"と入力し(半角英数字であれば何でも良い)、"OK"をクリックします。

 

Wineを初めて使うときは、"Wine Mono Installer"と"Wine Gecko Installer"と書かれたダイアログが開き、パッケージをインストールするか聞かれます。

.NET Framework 3.5は(おそらく)必要なので1つ目のMonoパッケージはインストールしてください。2つ目は(多分)必要ないです。

 

しばらくすると"Wrapper Creation Finished"と書かれたダイアログが開くので、"View wrapper in Finder"をクリックしてください。

 

Finder上にSMRNGというファイルが表示されるので開きます。(1回目はなぜか開けず、もう1度ダブルクリックすれば開けます。)

小さいウィンドウが表示されるので、"Install Software"をクリックします。

次に表示されるダイアログの"Copy a Folder Inside"をクリックし、はじめにダウンロードした乱数調整用のツールが入ったフォルダを選択します。exeファイルは1つしか入っていないはずなので、次のダイアログもそのまま"OK"をクリックします。

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これで取り敢えずは動かせるようになったので、"Quit"をクリックしてWineskinを終了します。

 

日本語の表示

再びSMRNGという名のファイルをダブルクリックするとexeファイルを実行でき次のようなウィンドウが開きます。

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日本語が表示されません。このままでも使えないことはなさそうですが、道具を選んだり国際孵化などのチェックボックスを選んだりするところで困ります。(最新版であれば、言語設定から英語を選べば文字化けには対応できそうです。)

 

うまく起動できて、上のような画面が表示されたら一度アプリを終了(command+Q)します。

どうやら"MS UI Gothic"というMacには標準で入っていないフォントを使おうとして失敗しているようです。ここでは、「"MS UI Gothic"がない場合に代わりに別のフォントを使う」という設定をすることで解決することにします。

まずは代替フォントを用意しましょう。

 

アプリケーションからFont Bookを起動します。好きな日本語フォントの上で右クリックし、"Finderに表示"を選びます。(画像はヒラギノ明朝 ProN)

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Finderが開き、いくつかのファイルが選択されるので、そのまま右クリックして選ばれているファイルをコピーします。

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次に、SMRNGのあったフォルダに戻り、SMRNGのファイルを右クリックし、"パッケージの内容を表示"を選びます。

Contents > Resources > drive_c > windows > Fontsと進み、Fonts内に先ほどコピーしたファイルをペーストします。(要は使いたいフォントのファイル(ttc,ttf,otc)をFontsフォルダ内に置けば良い。)

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これでフォントの用意が完了しました。

 

次に、Resourcesのフォルダまで戻り、user.regというファイルをテキストエディットで開きます。

テキストエディットで開いたら、テキストの一番下に次の文をペーストします。(別のフォントを使う場合はヒラギノ〜の箇所を適当に変えてください。)

[Software\\Wine\\Fonts\\Replacements]

#time=1d2651487fd33ea
"MS UI Gothic"="ヒラギノ明朝 ProN W3"

(追記:下の画像のように #time=数値 の部分が抜けているとダメみたいでした。数値は適当に前後にある項目のを使えばいいです。)

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上書き保存してテキストエディットを終了し、再びSMRNGを起動します。

日本語が表示されました。お疲れ様でした。

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うまくいかない場合はフォント名を再度確認してください。ヒラギノ明朝 ProN W3以外を使う場合はフォントファミリー名を入力するとうまくいくことがあるかもしれません。(この辺りはあまり理解できていません)

 

(注1:本来は青い字の「親」の前に「♂」、赤い字の「親」の前に「♀」が表示されるはずですが表示されません。原因は分かりませんが、フォントを変えたり置き換えるフォントを増やしてみても表示されなかったのでフォント以外の設定をいじる必要があるのかもしれません。)

(注2:ツールを使う上でconfig.txtなどを書き換える必要がありますが、これはSMRNGを右クリックし、"パッケージの内容を表示"を選んだ後、drive_c > Program Files の中にあるSMHatchingRNGTool_vX.Xという名のフォルダ内にあるものです。)

(注3:固定乱数用ツールの針検索は動きません。)